エントリーシート(ES)や履歴書は就職活動の最初の関門です。人気企業であれば志望者の8~9割程度がこのエントリーシートや履歴書で筆記試験で足切りされる厳しい現状があります。ここを突破できなければ面接にすらたどり着けません。
そのこで今回は書類選考を突破する上で必要な考え方をご紹介します。
まずはじめに
エントリーシート作成の際にいくつか必ず気をつけて欲しい部分があります。
これを外してしまったら、せっかく良いエピソードで人事の気を引いても、文章を読んでみて『あーこいつだめだな』と思われてしまう可能性も充分にあります。
できる就活生は就活本を読んでテンプレート化している方法です。
個性がないとエントリーシートや履歴書で通過できないのではと思う人がいるかもしれませんが決してそんなことはありません。テンプレートこそ大切です。あなたは守破離と言う言葉をご存知ですか?
守破離(しゅはり)は、日本での茶道、武道、芸術等における師弟関係のあり方の一つ。日本において左記の文化が発展、進化してきた創造的な過程のベースとなっている思想でもある。個人のスキル(作業遂行能力)を3段階のレベルで表している。
まずは師匠に言われたこと、型を「守る」ところから修行が始まる。その後、その型を自分と照らし合わせて研究することにより、自分に合った、より良いと思われる型をつくることにより既存の型を「破る」。最終的には師匠の型、そして自分自身が造り出した型の上に立脚した個人は、自分自身と技についてよく理解しているため、型から自由になり、型から「離れ」て自在になることができる。
武道等において、新たな流派が生まれるのはこのためである。引用:Wikipedia守破離
基本のルールを抑えないでスポーツができますか?いくら身体能力が高くてもルールが分からなければスイングのフォームがわからなければ野球はできません。
なのでまずは土台を固めましょう。
考えるべきこと
自己 PR とは一般的に「あなたの強みはなんですか?」「あなたの個性はなんですか?」などと言葉を変えながら、必ずと言っていいほど聞かれる設問です。
そこでものすごく重要なのは
- 「その PR ポイントが企業にとってメリットになるか?」
- 「PR ポイントを裏付けるエピソードがあるか?」
この 2 点です。
1.に関してですが例えば、商社での自己 PR に「私は努力家です。大学の授業の予習・復習を欠かさず行っていました。」という PR を見たらどう思いますか?確かに真面目で、とても良いことかもしれません。
しかし、それってその会社を受ける上で持ってて当たり前のマインドであってメリットとは言いづらいですよね?むしろ『努力が嫌いです』なんて言ったらその瞬間終わりですよね?
そして2.ですがPR したいことを伝えるためには、具体的なエピソードを絶対にいれなければダメです。
「私は人をまとめる力があります。私は、サークルの代表としてチームをまとめてきました」と言ったところで、全く信憑性ないですよね
「私は人をまとめる力があります。私は、学生時代○○サークルの代表をしていました。しかし、サークルでは~~~という問題点がありました。そこでこの問題を解決するために○○○と②×××をしました。① 、②の成果として△△になりました。この強みを生かして御社で□□をしていきたいです。」ここまで言えば、まぁ少し説得力がでてきます。
自己 PR を作る上での3点。
その1
- 企業が求める人物像
- 想定される働き方
を考える。
企業研究から、その企業が「どんな人物を求めているのか」を探りましょう。
で、やっぱりホームページや会社案内だとちょっとわからないことが多いのでそこは説明会と OBOG 訪問を行うのがベストです。
その2
自分の PR ポイントを考えるSTEP1で考えた「企業が求める人物像」と「想定される働き方」とあなたが合致している部分を探しましょう。
あなたの強みや能力がどのように活かせるのか、これまでの経験を思い出し、企業との接点を見つけます。
ここがまためんどくさい作業なのですが、もう、無理やり企業との接点を見つけましょう.
その3
その根拠となるエピソードを考える。
「企業が求める人物像」「想定される働き方」との接点を証明できるエピソードを考えましょう。PR ポイントを発揮したエピソードをベースに組み立てます。
作成例
この3つをきちんと抑えていて欲しいです。あとは作るだけです。試しに内定者の例文を参考にしてみましょう。
私は、周囲と協力できるのが持ち味です。学生時代野球部で、3年間練習に打ち込み部長を務めました。私が部長をしていた野球部は、ここの選手に力はあるものの、その力を存分に発揮できず、試合では大きな成果を残せていませんでした。
私が部長になってから、部が数ヶ月間見守った結果、大きく分けて二つの問題点があると気づきました。1つ目は、監督の指導が生徒の実力レベルにあっていないということ。2 つ目は、監督と選手の意思疎通がうまく取れていないことです。そこで私は、監督の求めているレベルに生徒がついていけるよう、これまで全員が同じメニューだった練習を、違うものにして実践させました。また、監督・選手とそれぞれ話し、間に入って一つずつ食い違いをなくしました。
その結果、個々のレベルが監督の求めているレベルに徐々に近づいていき、地区大会の決勝では大勝を収めるほどの実力に成長しました。周囲の協力を引き出せる私の強みを活かして、貴社に入社後も活躍していきたいです。
まとめ
①PR/結論/つかみ
↓
② 問題点
↓
③ 行動
↓
④ 結果
↓
⑤ まとめ
の構成で書けば滑らないテンプレートになるかと思います。就活の最初の一歩である履歴書やエントリーシートを通過できる自己PRを書けるようになることを応援しています。